開発秘話その1 XENOってなによ?
XENOというアイウェアを創りたい!
そう思い悪戦苦闘の末に生み出した
株式会社浅野屋代表の岸といいます
今回から数回に渡って
XENOがどのようにできていったか
ダイジェストでお話をしていきたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします
さて
いきなりですが
国産の眼鏡って
日本のどこで作られているか
そして
どうやって作られているかご存知ですか?
産地は割と有名なので
お聞きになったこともあると思います
福井県の鯖江市です
いま国産の眼鏡は
95%が鯖江で製産されています
残りの5%は
18金やべっ甲で作れられる
ちょっと特殊な眼鏡なので
国産の眼鏡は
ほぼ100%鯖江で作られている
といっても過言ではないでしょう
作り方は
切削加工という方法です
生地と呼ばれている
暑さ4〜8mmのプラスチック板を
眼鏡に形に削りそれを加工したり磨いたりして
眼鏡に仕上げていくのです
*興味がある方はこちらの動画をご覧ください
4分48秒でおおまかな製造工程がわかります
「眼鏡」といって頭浮かぶ形のものなら
この切削加工でほぼどんなものでも作れます
しかし
元が8mm厚くらいの生地から作るので
私がXENOで目指したボリューム感は
この製産方法では出せません
絶対に不可能ではないですが
強度的あるいはコスト的に
問題がないとは言えません
ではどうしたらいいか?
どうしたら
もっと自由に
もっと大胆に
もっと異端な眼鏡を作ることができるのか?
それも
高品質で
かけ心地のいいものを……
どこかに
私のこの想いを形にしてくれる工場がないか
リアルでもネットでも探しまくりました
しかし
国内の工場からも
海外の工場からも
色よい返答をもらうことはできませんでした
本当に手をつくしたんです
けれどまったく見つからなかったんです
だったら
もう
自分で作るしかありません
とはいえ
私は販売しかやったことがなく
製造の世界はまったくわかりません
工場を作るとなると
投資額も小さくないので
飛び込むのには躊躇もありますし
勇気も要ります
しかし
私が作りたい眼鏡は
自分の手で作らないと
この世に生まれることはない……
ええい
なんとかなる!
そう半ばやけくそで
工場を作ったのが2011年の夏
これが
地獄の始まりとは
まさか夢にも想っていませんでした……
(第二話に続く)